転勤は拒否できる?転勤を断る方法は?
「転勤」は労働者にとって非常に大きな負担になるものです。
ちなみに、会社の「転勤辞令」(業務命令)を断ることってできるのでしょうか?
会社が労働者へ「転勤命令」を出すには、一定の要件が課せられています。もしもこの「転勤命令を出せる要件」に反する転勤命令であれば、労働者は拒否することができます。
転勤を拒否できるような場合
① 明らかに単なる嫌がらせ
② 「労働者が受ける不利益」が通常予測できないほど著しいと認められる場合
③ 就業規則または労働契約で「転勤をさせない」旨の規則がある場合
明らかに不当である場合は、会社の上司やコンプライアンスを管理している部署や総務などに相談をすることです。
そのような部署や担当のない、中小企業等の場合は、労働組合や労働争議をメインにしている弁護士事務所に相談しましょう。
しかし、実際は転勤命令を拒否することは難しいのが現状です。ほとんどの会社の場合、就業規則には「業務の都合により社員に転勤を命じることができる」などと記載あることがほとんどなのです。また、「転勤の必要性」がない、「労働者が受ける不利益」が通常予測できないほど著しい…ということを証明することもまず、難しいとされてます。
上記①~③の事項に該当することは非常に限られた場合になってしまうので、「転勤命令を拒否する」ことは難しいと考えていた方よいでしょう。
どうしても家族の事情などで転勤が負担になる場合は正直に会社側に相談を持ちかけてください。
転勤から引越しまでのタイムスケジュール
こちらでは転勤が决定したうえで、実際に引越しをして、転勤先の事務所に出社するためのタイムスケジュール、流れをご紹介します。
とにかく転勤が決まると、住居探し、引越し予約、役場での手続き、子供さんがいる場合には転園、転校の手続きなどかなり忙しいです。
転勤はかなり大変な作業ですから、まずは大枠の流れを把握して、淡々とこなしていきましょう。
・辞令(内示)が出る(着任日の確認)
片づけや荷造り開始!!いらないモノは処分したりリサイクルしましょう。
特に引越しの際はいらないものを捨てるチャンスです。
・家探し(会社指定の場合はなし)
不動産会社や不動産サイトで赴任地の新居を探しましょう。
数件を抑えて早めの現地チェックを。現地チェックができなければ、ネットでの情報ででも決定しなければいけません。
・引越し会社の選定と予約決め
引越し会社を複数選んで見積もりを競合させ、引越しの予定を決めましょう。
・退去の手続き
・近所へあいさつまわり
その間にいろいろな役所関係・学校関係の手続きを並行して行っていきます。(転校届け、転居の手続きなど)
転勤後の引越しと引越し終了後のタイムスケジュール
・新居の近所へのあいさつまわり
家族の引越しの場合は第一印象が大事です。
お子様がいる場合は特に念入りに周辺のチェックもかねて色々と挨拶やご近所周りをしておきましょう。
・各種住所変更・届出の手続き
転入届けなどの手続きを進めます。
引越しをするにはまず「荷造り」から・・
引越し業者は「段ボール」や「クラフトテープ」、「梱包資材(プチプチ)」をサービスしてくれたりしますが、それを待っていたらなかなか作業はすすみません。
引っ越し業者からまだもらっていなくても、りんご箱など、近所のスーパーなどからもらってきて始めましょう。
シーズンオフの服、本、アルバムなど、すぐには使わなくても生活に支障のないようなモノはどんどん荷造りしましょう。
転勤引越しはとにかく疲れすぎないこと!
家族で転勤先に引っ越しをする場合、もっとも忙しいのがご家庭の奥様ではないでしょうか?
とにかく引越し先の住まい探し、荷造り、引越し予約、引越しの準備、各種役所での手続き、引越し作業、引越し中の宿泊先探し、各種買い物、手続き・・・・。
転勤の引越しは短期間で行わないといけないので、精神的にも肉体的にもハードです。
転勤による引越しでの「うつ病」もでるくらいです。しかももし、なれない土地への引越しとなると引越しそのものがかなり心労となります。
とにかく、転勤の引越しは気軽に、リラックスして、転勤先に出社する旦那さんがとにかく赴任日に間に合えばいいや~(・∀・)くらいの、ノリで引越しの準備をするようにしてくださいませ!